カテゴリー「*満足度:★★★★★」の9件の記事

2008年3月 4日 (火曜日)

【映画評】ガチ☆ボーイ

一晩寝ると昨日の記憶を失う青年のガチンコな生き様に涙するスポ魂青春映画の傑作。

【満足度:★★★★★】(鑑賞日:2008/03/01)

 廃部の危機におかれた大学のプロレス研究会に入部した三年生の五十嵐良一(佐藤隆太)。
 先輩たちの教えをきっちりメモにとり、ことあるごとにポラロイドカメラで皆の写真を撮るまじめな青年だったが、実は彼、大学在学中に司法試験も合格するんではと噂されるほどの天才だった。
 そんな五十嵐にしては学生プロレスで重要な“段取り”をいつまでたっても覚えられなかったのだが、やがて“マリリン仮面”というリングネームを与えられ、ついにデビュー戦の日を迎える。が、先輩に負ける予定だったこの試合であろうことか勝ってしまう五十嵐。しかし観客には大ウケで、彼は人気レスラーの道を歩み始める。
 だが五十嵐にはもっと重大な秘密があった。彼は昨年自転車で事故に逢って以来、新しいことが覚えられない、一晩寝ると前日のことをすべて忘れる「高次脳機能障害」だったのだ…。

 ありがちであざとくもある設定。とりたてて意外性のない、結局何も解決しない結末。にもかかわらず心揺さぶられずにおれないクライマックスのガチンコ勝負。
 ありきたりな言い方だが、笑って泣ける痛快な青春映画だ。二時間という上映時間がこの手の作品にしてはちと長いかもと危惧したが、まったくの杞憂だった。
 前半でさりげなく張られた伏線ひとつひとつが見事に回収されていく後半は涙腺が決壊しっぱなしで、嗚咽しそうなほど泣けたのは何年ぶりか。

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2008年1月 9日 (水曜日)

【映画評】ストロベリーショートケイクス

個性的な4人の女優が織りなす大人の女性の恋模様。

【満足度:★★★★★】(鑑賞日:2006/10/01)

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2006年9月16日 (土曜日)

【映画評】時をかける少女

何度も映像化された名作をアニメーション作品として現代的に焼き直して生まれた青春映画の金字塔。

【満足度:★★★★★】(鑑賞日:2006年8月13日)

 紺野真琴(声/仲里依紗)は、ちょっとおっちょこちょいだけども脳天気な高校二年生の女の子。放課後には親友の間宮千昭(声/石田卓也)、津田功介(声/板倉光隆)とともに野球遊びに興じる毎日。
 夏休みが近づいてきたある日、真琴はあることをきっかけにタイムリープ能力(時間跳躍能力)を身に付ける。食べ損ねたプリンを食べに戻ったり、小テストでいい点を取ったりと、くだらないことのためにタイムリープして面白がっていた真琴だが…。

 監督はアニメ業界では知る人ぞ知る細田守。
 原作は筒井康隆の同名SF小説。すでに幾度も映像化されているが、今回の再映画化は、初のアニメーション。舞台を現代の東京に移し、主役の少女も原作の芳山和子から紺野真琴に世代交代させてのオリジナルストーリー。
 昭和44年(1969年)生まれの筆者にとって『時をかける少女』といえば、時のアイドル・原田知世が尾道を舞台に時をかけた大林宣彦監督による映画版『時をかける少女』(1983年)をまず思い浮かべるが、昭和42年(1967年)生まれの細田監督も大林版の洗礼を受けたのはまず間違いないだろう。

 いやあ、凄い
 最初『時をかける少女』が再映画化されると知ったとき、正直「なんで今さら」と思った。しかし今にして思えば、すでに何度も映像化され、古典と呼んでも差し支えないこの題材に挑んだ細田監督には、再映画化、アニメーション化への絶対的な自信、勝算があったのではないか。よく練られた脚本と、青春の躍動感に溢れ、それでいて情緒豊かな演出で観客を爽やかな感動へいざなう珠玉の名作、まさに傑作。
 こんな素敵な映画に出会えた喜びをどう表現していいのやら。

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2005年11月14日 (月曜日)

【映画評】カーテンコール

昭和の映画黄金期に客席を沸かせた幕間(まくあい)芸人の半生を追う旅を通して描かれる家族の絆。

【満足度:★★★★★】(鑑賞日:2005年11月12日)

 東京の出版社の契約記者・橋本香織(伊藤歩)は、やっとつかんだスクープがあだとなり、実家のある下関に近い福岡のタウン誌に異動させられてしまう。
 ある日、その編集部に一通の葉書が届く。それは昭和30年代の映画の黄金期から40年代中ごろにかけて、下関のある映画館で映画と映画の合間に素朴な芸で客席を喜ばせていた幕間芸人を探してほしいというもの。これに興味を持った香織はさっそく下関に赴き、その映画館「みなと劇場」で取材を始めるのだが…。

 『チルソクの夏』、『半落ち』の佐々部清監督が生まれ故郷・下関を舞台に日本版『ニュー・シネマ・パラダイス』を目指して思い入れたっぷりに挑んだ人間ドラマ。
 一本筋の通った物語に添えられたさりげないエピソードに幾度も涙を誘われ、何の飾りっ気もないストレートなラストには感動で涙が止まらない、そんな良心に満ちた秀作だ。

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2004年12月27日 (月曜日)

【映画評】下妻物語

ロリータ少女とヤンキー娘と友情を描いた青春映画の傑作。

【満足度:★★★★★】(鑑賞日:2004年6月29日)

 フリフリのロリータ・ファッションに身を包んだ少女・桃子(深田恭子)が、ひょんなことからスクーターを乗り回すヤンキー娘のイチゴ(土屋アンナ)と知り合った。
 マイペースを身上とする桃子は最初イチゴを避けようとするが…。

 まるで住む世界が違う二人の少女が知り合い、それぞれに不器用に友情を育んでいく姿を描いたこの『下妻物語』は、文句なしの青春映画、友情映画の傑作

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2004年7月18日 (日曜日)

【映画評】ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

指輪を捨てる旅がついに終わる!

【満足度:★★★★★】

 映画史を塗り替えるこの壮大な三部作がついに完結。
 感無量で何を書いていいのかわからない。書き出せばきりがない。
 映画好きな観客のひとりとして、映画作りに携わるひとりとして、あまりにも偉大過ぎる映画だ。

 強大な悪に立ち向かいながら悪の源たる指輪を捨てにいくという、至極単純明快かつ壮大なファンタジー叙事詩三部作の完結編。
 これ以上はストーリーについてここでは触れないので、以降はこの三部作に完全に魅了された者の戯言として読んでいただきたい。

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2004年7月10日 (土曜日)

【映画評】さくや 妖怪伝

妖刀村正を手に悪しき妖怪たちをなぎ倒してゆく少女・咲夜の活躍を描いた痛快娯楽怪奇時代劇!

【満足度:★★★★★】(初掲:2000年9月3日 映画徒然文集

 霊峰富士の噴火とともに黄泉の国より復活した悪しき妖怪たちを倒さんとする公儀妖怪討伐士・咲夜(安藤希)の活躍を描く痛快娯楽時代劇。

 主人公・咲夜を演じる安藤希が、めちゃくちゃかっこいいっ!この快作の魅力はこれに尽きる。あたしゃ、咲夜に惚れました(笑)。
 妖怪たちを倒しながらの旅、最後はボスキャラとの決戦というストーリー自体は単純明快で、相当にこども向けを意識した作品なのだが、それゆえに日本映画史上に残すべき最高のヒロインが誕生した。
 妖怪を倒すことのできる唯一の武器、妖刀・村正を咲夜が呼ぶ「ムラマサーッ!」の叫びは、仮面ライダーの「ヘンシン!」に匹敵する名セリフとして耳に残り、おまけにその村正が炎に包まれて飛んでくる様はウルトラマンの変身シーンを思い出させて目に焼きつく。
 そう、これは往年の名作ヒーローもののノリそのものなのだ。

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【映画評】ジュブナイル

不思議でかわいいロボット・テロラに出逢った少年少女たちのひと夏の大冒険。

【満足度:★★★★★】(初掲:2000年8月6日 映画徒然文集

 2000年夏のある夜、林間学校に来ていた祐介(遠藤雄弥)、秀隆(清水京太郎)、俊也(YUKI)、岬(鈴木杏)の四人は、森の中にまばゆい光に包まれて現れた小型ロボット・テトラ(声・林原めぐみ)を見つける。テトラは第一声で「テトラ、ユースケニ、アッタ」と。
 これが少年少女たちの人生をも左右するひと夏の大冒険の始まりであった…。

 「素晴らしい」の前に書くべきことが…。この『ジュブナイル』、筆者にとって「大好き」な作品の一本に加わりました。この作品に携わったすべてのスタッフ、キャストの皆様に感謝。
 その上であらためて言わせて。素晴らしいっ!

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2004年7月 5日 (月曜日)

【映画評】シックス・センス

ブルース・ウィリス主演の新感覚異色ホラー。

【満足度:★★★★★】(初掲:1999年12月6日 映画徒然文集

 死者を見ることのできる“第6の感覚”を持った少年と小児精神科医の交流を描いた異色ホラー。

 非常に完成度の高い傑作。作品の性質上、ストーリーには一切触れないが、観て絶対に損はしない。
 ジャンル的には一応ホラー映画に属すが、おどろおどろしい作品ではなく、本質的には心の交流を描いた感動ドラマ。涙の止まらないホラー映画なんて初めてだ。

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