【製作日誌:映画E】ロケセット
午前中、美術スタッフを連れてのロケハン。といっても、そこでロケを予定しているわけではない。
2月からの準備が始まって程なく、前作のとあるシーンで使われたロケセットを自分が都内の某所に突き止めた。監督の希望もあり、今回も撮影させていただけないかと交渉したのだが前作の時とは代が変わった所有者からは頑なに断られた。仕方なく今回はそのシーンをスタジオのセットで撮影することに。ただ、美術部がセットを造るにあたって、現存するそのロケセットを参考のためにロケハンすることになったのだ。
要領よく事細かにそのロケセットを採寸する美術スタッフたちを見ていて、さすがこの道のプロだと感心する。自分ら製作部とは見るところやこだわるところがやはり違う。そのロケセットをスタジオ内に再現するにしても、まさか寸分の狂いもなく忠実に再現するつもりはないだろうに、とりあえず端から端まできっちり採寸している。挙げ句に色見本まで取り出して板の間の木の色合いまで確認し始めた。さすがにこれはリーダーがそこまではしなくてもいいと止めたが、ほっといたら木目の数まで数えるんじゃないかというほどの勢いだった。
午前中の美術ロケハンを無難に終えた後、午後は撮影所にて扮装テスト。監督室の前で監督を出迎える。かなりの高齢だというのに今日もお元気。あの笑顔を見ているとほっとする。この監督とは初めての仕事ではないのだが、自分はこの監督のこと、やっぱ好きみたい。これがカリスマってやつなんだろうか。
扮装テストの後には、キャメラテストのラッシュ(試写)。このときちょっと失態をやらかして、編集の方に怒られる。でも、怒りながらもきちんと仕事の仕方を教えてくださるのが内心嬉しかった。
今日はいろいろな仕事があって一日が長く感じられる日だった。
明日はいよいよ製作発表。これまで伏せられていた豪華キャストが記者団にお披露目されますよ。
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