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2005年12月18日 (日曜日)

【コラム】2005年映画総括 - 年間ベストテン

 今年もあと二週間となり、ちょっと今年の総括をやってみたくなりました。

 一応確認しとくと、対象作品は厳密に今年鑑賞した作品ということではなく、日本アカデミー賞の対象範囲に準じることにし、昨年12月第一土曜日の封切り作品から、今年の12月第一土曜日の前までに一般公開された作品。(なお、日本アカデミー賞には、さらに厳密な対象作品の規定があります。念のため)
 もちろん筆者自身が劇場で鑑賞済みの作品のみということで、対象作品は45作品。(現時点で今年鑑賞済みの43作品に加えて、去年の暮れに鑑賞した『レディ・ジョーカー』と『エイリアン VS. プレデター』を含む)

 それでは、筆者かみぃの個人的年間ベストテン年間ワースト3個人賞各賞の発表!

■年間ベストテン
1位『1リットルの涙』(岡村力監督)
 【満足度:★★★★】
2位『カーテンコール』(佐々部清監督)
 【満足度:★★★★★】
3位『電車男』(村上正典監督)
 【満足度:★★★☆】
4位『インストール』(片岡K監督)
 【満足度:★★★★】
5位『ALWAYS 三丁目の夕日』(山崎貴監督)
 【満足度:★★★★☆】
6位『樹の海 Jyukai』(瀧本智行監督)
 【満足度:★★★★☆】
7位『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(ティム・ストーリー監督)
 【満足度:★★★☆】
8位『ビートキッズ』(塩屋俊監督)
 【満足度:★☆】
9位『L'amant ラマン』(廣木隆一監督)
 【満足度:★★☆】
10位『ティム・バートンのコープス ブライド』(マイク・ジョンソン監督/ティム・バートン監督)
 【満足度:★★★★☆】
(次点)『スパイ・バウンド』(フレデリック・シェンデルフェール監督)
 【満足度:★★★☆】

■監督賞
佐々部清(『カーテンコール』)

■主演男優賞
吉岡秀隆(『ALWAYS 三丁目の夕日』)

■主演女優賞
大西麻恵(『1リットルの涙』)
中谷美紀(『電車男』)

■助演男優賞
塩見三省(『樹の海 Jyukai』)

■助演女優賞
鶴田真由(『カーテンコール』)
薬師丸ひろ子 (『ALWAYS 三丁目の夕日』)

■年間ワースト3
1位『東京タワー』(源孝志監督)
 【満足度:★】
2位『レディ・ジョーカー』(平山秀幸監督)
 【満足度:★】
3位『あずみ2 Death or Love』(金子修介監督)
 【満足度:★☆】
(次点)『姑獲鳥の夏』(実相寺昭雄監督)
 【満足度:★☆】

【総括】
 とりあえず、なんで順位と満足度の星の数が比例していないのかを説明しとかないといけないでしょうね。
 鑑賞の都度、作品に割り当てている満足度の星は、“採点”という意味合いが大きいので、いわゆる“出来”やお薦め度も加味しています。それに対し、年間順位は単純に好きな作品として印象に残っているもの、インパクト重視で選んでみました。星の採点通りの順位になるなら、こんなことやりません。

 というわけで、今年のベスト1は、『1リットルの涙』。
 とにかく泣けました。嗚咽するほどに泣けた映画はほんと久しぶり。主演の大西麻恵さんの演技も素晴らしかった。
 この作品に影響されてテレビドラマ版が製作、放映され、こちらも大変話題となったようです。観てないんだけど(汗)。
 今年唯一満点の星を叩き出した『カーテンコール』を抑えて1位のこの映画版は、小規模の全国巡回による公開で、観たくても観れない地方の方も多かっただろうけど、来年早々にDVDが発売されるので、観れなかった人はぜひ手に入れて御覧になってください。今は亡き原作者・木藤亜也さんの思いを体現した大西麻恵さんの熱演は圧倒的です。

 今年は五つ星は出ないのかと思っていた年の暮れ近くなって、ついに満点を獲った『カーテンコール』が2位。
 作品から伝わってくる佐々部清監督の熱い思いと鶴田真由さんの好演に強烈に胸打たれました。

 3位はこちらもテレビドラマ版も製作された『電車男』。
 原作がブームになったのも納得いく内容で、恋愛映画の典型としてよくできていた。

 4位は上戸彩主演の『インストール』。
 アイドル・上戸彩がエロチャットにはまるというキャスティングのインパクトもあったが、万人向けとは言わないものの、一部の人の心には刺さるであろう青春のバイブル的映画として高く評価したい。

 昭和33年の東京を見事に再現した『ALWAYS 三丁目の夕日』が5位。
 話はベタだけど、皆に薦められる娯楽映画としての完成度の高さでは今年随一だと思う。

 6位には、筆者も製作にたずさわっている、瀧本智行監督の第一回監督作品『樹の海 Jyukai』。
 舞台劇のような手法で見せる骨太の物語が、死を主題に扱いながら爽やかな感動を与えてくれる佳作です。監督の次回作にも期待。

 7位はアメコミの原作を実写映画化した『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』。
 アメコミには特別な興味はないんだけども、この作品の持っている、どこか古臭さの漂う近未来感が、元科学少年だった筆者のツボにはまった。マンガを原作とした破天荒な映画として、弾け切っているのも気持ちいい。

 8位は、これも筆者が製作にたずさわっている、『ビートキッズ』。
 出来は二の次。大阪で撮影した製作現場が思い出深い作品。

 9位は、安藤希主演の『L'amant ラマン』。
 安藤希好きの筆者にとっては衝撃の問題作(笑)です。

 10位に『ティム・バートンのコープス ブライド』。
 良質なファンタジー作品。人形アニメーションの技術も凄いの一言。

 ベスト作品については以上として、一方のワースト作品については、去年の暮れに観た『レディ・ジョーカー』と今年始めに観た『東京タワー』とが飛び抜けて悪印象を残してくれた。
 『レディ・ジョーカー』は、何がやりたかったのかさっぱりわからなかった。この映画を去年の観納めにしたくなくて、『エイリアン VS. プレデター』を観に行った覚えがある。
 『東京タワー』は、1月にこの作品に出会ってしまったがゆえに、以降に観たつまらなかった作品でも、「『東京タワー』よりはマシ」と思えてそれ以下の点を付けられず、今年の鑑賞作品の星は全体的に底上げされたという厄介な存在。一年近く経っているのに今だに忘れられない、目の上のたんこぶ的問題作でした。

 個人賞各賞については、印象に残っている方々を挙げておきました。

 まとめる前は、45作品しか観てない中でベスト作品を10作品も並べられるか心配だったんだけど、意外とすんなり出揃った。
 意識的にそうしているわけではないのだけど、自分はやっぱり日本映画の方が好きなんだなあと改めて思う。
 見てのとおり個人的な嗜好がかなり入っているので、世間の年間ベストテンとは一致しないでしょう。お薦め作品という意味では満足度の星の方を参考にしてください。

 以上、今年の総括でした。

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