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2004年7月15日 (木曜日)

【コラム】製作部(制作部)というお仕事

 筆者は映画やテレビドラマの現場で“製作(制作)”というお仕事をしているのですが、あまり一般に知られていないこの仕事について簡単に紹介しておきます。

 作品によって“製作”或いは“制作”と表記が変わりますが、プロデューサーを指す“製作”とは違う仕事です。会社で事務業務をおこなう“制作デスク”とも違います。エンドクレジットなどには、製作担当/製作主任/製作進行などと出ており、それぞれが助監督のチーフ、セカンド、サードにあたると思っていいでしょう。そう、立場的にはちょうど助監督の兄弟分です。
 製作、制作の表記に特に決まりがあるわけではなく、主に映画では“製作”、テレビでは“制作”と表記するようです。

 仕事内容としては、ロケハン(ロケ地探し)、ロケ交渉、撮影現場での食事手配、車輌手配、宿泊手配、その他スタッフ・キャストのお世話もろもろ。裏方であるスタッフたちのさらに裏方とも呼べる仕事です。
 撮影・照明・録音などの技術パートに対し、助監督・製作部・美術部などは準備パートと呼ばれます。

 兄弟分の助監督と比較すると、おおざっぱに言って、助監督がスクリーンに映るフレーム内の諸々を担当、製作部はフレーム外の諸々を担当。言い換えると助監督は画に映る演出的なことを、製作部はそれ以外の全般的なことを担当します。
 ただ、作品の印象を決めかねないロケハンは例外で、製作部が担当します。それは外部との金銭的交渉が絡むからです。

 出費、金銭関係を担うのも製作部です。つまり、助監督が文字通り監督のしもべなのに対し、製作部はプロデューサーのしもべと言えます。演出を第一に考える監督と金銭的なことを握るプロデューサーとの対立関係は、そのまま助監督と製作部にもあてはまります。ですから助監督と製作部の間では常に情報交換、相談がおこなわれます。ときにはケンカ腰になることだってあるわけです。

 映画を観ていて製作部の活躍ぶりがわかることはあまりないのですが、素敵なロケ地が映っていたら、それは製作部の成果でしょう。(あ、平凡なロケ地でも素敵に写すカメラマンや照明マンというのも存在します)
 また、撮影が困難だと思われる場所がロケ地になっていたら、そこでの撮影を成し遂げたスタッフ・キャストも素晴らしいですが、そこで撮影できるようにした製作部の苦労の賜物でもあります。
 たまにはそんな製作部のことにも思いを馳せて作品を御覧になると、また一つ映画鑑賞の楽しみ方が広がるかも!?

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コメント

去年地方のTV制作の仕事をしていました。都内でそのような仕事に携わりたいと考えています。どのように誰に会いに行けばいいのかわからず居ます。お話面白かったです。

投稿 沢田奈緒 | 2004年8月19日 (木曜日) 11:01

すごく平凡な返答になってしまいますが、社員としてやりたければ製作会社に入社する、フリーランスとしてやりたければ“つて”を探すってことになるでしょうか。
製作会社に問い合わせれば、やる気しだいでは見習いとして雇ってくれることもあるかと思います。
製作や助監督は常々人手不足なので、根気強く探せば意外と仕事はあると思います。難しいのはこの仕事を続けることです。
がんばってください。

投稿 かみぃ | 2004年9月 3日 (金曜日) 01:02

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