【映画評】パラサイト
片田舎の学園を舞台とした寄生体サスペンスホラー。
片田舎の学園を舞台とし、青春映画の趣もある古典的ホラー。はたして乗り移られたのは誰かってのがサスペンス調。
いやぁ、もう絵に描いたような正統派B級ホラー。観る前から期待なんてしてなかったが、B級映画だからってばかにする気は毛頭ない。ただ、この手の作品の場合、もうちょいパワーが欲しかった。
題材からして古典そのものだし、展開だって先が読めちゃう。そんなことはいいの。一応古典作品へのオマージュなんだから、そういうことは気にしない。
でも、こんだけ若者集めてんだからさ、なんか、勢いみたいなのが欲しかった。
危機が迫ってんのに、そんな悠長に分析なんかしないでよ。もっともっと慌てて、パニック状態になってくれたほうが盛り上がるんだけどさ、変に落ち着いちゃってるから、こっちもホラーな高揚もなければ、サスペンスにもひたれない。形骸化した青春映画らしさは背景にしかなってなくて、結局すべてが確認作業的に上映時間が過ぎていく。
でもま、この冷静さ、ある意味でいまどきの若者らしくっていいのかも。
一応クライマックスは一気に畳み掛けるんだけど、それもまた、なんだかそれまでの登場人物に対する感情移入を否定されていくだけで、ちょっと好きじゃない。
まあ、一昔前のB級映画と比べればいろんな技術が進歩しているから、ほどほど観れるんだけどさ。
でもやっぱりもの足んないぞ。
それと強引な邦題はやめて欲しいな。
【キャスト】ジョッシュ・ハートネット/ジョーダナ・ブリュースター/イライジャ・ウッド/アッシャー・レイモンド/クレア・デュバル/ローラ・ハリス/ショーン・ハトシー/ロバート・パトリック/ファムケ・ヤンセン/ジョン・スチュワート/パイパー・ローリー/サルマ・ハエック
【監督/編集】ロバート・ロドリゲス
【脚本】ケビン・ウィリアムソン
【製作】エリザベス・アベラン
【撮影監督】エンリケ・シャディアック
【音楽】マルコ・ベルトラミ
【視覚効果スーパーバイザー】ブライアン・ジェニングス
【衣裳】マイケル・T・ボイド
【美術】ケリー・ホワイト
【原題】THE FACULTY
【字幕翻訳】石田泰子
【製作年】1998年
【製作国】アメリカ
【上映時間】1時間44分
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